盆栽作り長く続けて 高松、「学校」で初の修了式
2021年3月16日
盆栽の生産者から管理や手入れの仕方を学ぶ「高松盆栽学校」の初めての修了式が14日、高松市国分寺町の高松盆栽の郷であった。半年間にわたって盆栽作りの基本を学んだ男女20人に修了証が授与された。
同学校は市民が盆栽に親しむ機会をつくり、興味や関心を高めてもらおうと県農協などが企画。月に1回、五葉松や黒松など季節に合った盆栽を教材に、水やりや枝切り、芽切りなどの基本技術を座学と実習を交えて伝えた。
この日、6回目の講義後に式が行われ、県農協の塩田当弘常務理事が受講者一人一人に修了証を授与。講師役を務めた3人の生産者が「自分に合った盆栽を探して」「これを機に長く続けていってほしい」などとエールを送った。
修了証を受け取った高松市寺井町の小笠原和代さん(46)は「地元の名産品について学ぶいい機会と思って申し込んだ。盆栽の奥深さに触れられた」と笑顔。同市多肥上町の高校生、田岡友輝さん(16)は「基本から楽しく学ぶことができた。まずは講座で配られた六つの盆栽を大切に育てたい」と話していた。