盆栽たいそう 米映画祭でダブル受賞「香川の良さ伝えられた」
香川県高松市の特産・松盆栽をPRするダンス「盆栽たいそう」のプロモーションビデオ(PV)が、8月に米・ラスベガスであった国際映画祭で「ベストヤングパフォーマー賞」と「ベストミュージックビデオ賞」に輝いた。出演している同市の子役タレント・大里菜桜さん(9)と監督の香西志帆さんは「香川や高松の良さを伝えることができた」と喜んでいる。また、同時開催の別の映画祭では、香西さんが手掛けた「しまこと小豆島」が外国映画賞を受賞した。
PVは、地元出身のデザイナーらでつくる「盆人プロジェクト」が昨年夏に制作。大里さんの夢がハリウッド女優のため、香西さんが映画祭に出品していた。
香西さんと大里さんは8月下旬、映画祭に参加するため渡米し、海外の映画監督や俳優らと交流。帰国後に受賞の知らせが届いた。
香西さんによると、「盆栽たいそう」は初開催のハリウッド・ドリームズ国際映画祭の2部門を受賞。海外でも人気の「BONSAI」をテーマにしたユニークな振り付けなどが評価された。小豆島の美しい風景の中で心温まる物語が繰り広げられる「しまこと小豆島」は、姉妹祭の第13回アクション・オン・フィルム国際映画祭で受賞した。
松盆栽をあしらった髪形で参加した大里さんは「ヤングパフォーマー賞はこれからに期待する意味も込められていると思う。自信を持って夢に挑戦したい」と話し、香西さんは「盆栽をみんな知っていたり、『この島の景色はすごくきれいだ』と好反応を示してくれたりして、とてもうれしかった」と語った。