秋季特別展「三代目尾上菊五郎改メ、植木屋松五郎!? ―千両役者は盆栽狂」
2017年9月14日
江戸時代後期の人気歌舞伎役者・三代目尾上菊五郎〔天明4年~嘉永2年(1784~1849)〕には、実は大の「盆栽好き」としての横顔がありました。
浮世絵版画の役者絵には、鉢植えを座右に飾る三代目の姿がよく見られます。ところが、三代目の盆栽好きは趣味の域には留まらず、ついには向島の寺島(てらじま)村*に、植木屋「松の隠居」を名乗りはじめます。三代目は、なんと植木屋稼業の役者でもあったのです。
本展覧会では、三代目尾上菊五郎の盆栽趣味と植木屋としての横顔に、江戸時代の園芸文化の高まりを背景とした、浮世絵版画をはじめとする資料をふまえて迫っていきます。
この世界への入り口として、まずは「菊屋」という謎の植木屋を描いた浮世絵版画を読み解いていきましょう。描かれた群集の中に、どうやら三代目が紛れ込んでいるかもしれないのです。
*現東京都墨田区。本地名より、明治時代に5代目菊五郎が寺島(てらしま)姓を名乗ることになります。
会期 | 平成29年10月7日(土)~11月29日(水) 前期 10月7日(土)~10月31日(火) 後期 11月3日(金祝)~11月29日(水) |
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休館日 | 毎週木曜日(11月23日を除く) 11月1日(水)は展示替えのため、本展示室のみ閉室 |
会場 | さいたま市大宮盆栽美術館 企画展示室 埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3 |
展示構成 | 1 謎の植木屋「菊屋」をさぐる~浮世絵師の暗号 2 魅惑の江戸園芸~園芸好きの温床 3 人気役者勢揃い~植木屋で登場 4 三代目の正体~千両役者は盆栽狂 エピローグ~好敵手・七代目市川団十郎の”松切り” |
お問い合わせ | さいたま市大宮盆栽美術館 TEL : 048-780-2091 ホームページ http://www.bonsai-art-museum.jp/exhibition/exhibition-2634/ |