MENU

ニュース

盆栽関連のニュースです

4県の自然や産業、肌で NEO四国88祭、盆栽体験など多彩な催し

2024年12月17日

 4月の規制緩和で設立が可能になった「DAO(ダオ、分散型自律組織)」と呼ばれる組織形態を取る「共創DAO合同会社」(高松市)が、四国4県の自然や文化、産業を体験できるイベント「NEO四国88祭」を四国各地で開いている。県内では、高松市鬼無町の盆栽園で園内の見学や盆栽の針金かけなどを開催。四国の魅力を発信することで地域活性化につなげる。

盆栽の枝に針金を巻く作業を体験する参加者ら=高松市鬼無町
盆栽の枝に針金を巻く作業を体験する参加者ら=高松市鬼無町

 DAOは、社長など管理者を中心にした従来の中央集権的な組織形態と異なり、構成員が対等の関係で組織運営に関わる分散型の仕組み。次世代インターネットの技術を活用し、投票などで意思決定する。

 共創DAO合同会社は、四国の良さを発信しようと、4県で地域の課題解決や新たな魅力の創出に取り組む個人や団体と連携し、NEO四国88祭を企画。11月30日~12月31日、4県の27カ所で食や自然を満喫したり、地域資源を生かした新たな取り組みを楽しめたりする。

 7日に開催した盆栽園でのプログラムには県内外から4人が参加。盆栽生産者のマーケティングを支援する玉井謙二さん(51)=高松市国分寺町=らの案内で盆栽畑を見学したほか、盆栽の枝に針金を巻く作業を体験。樹齢200年以上の黒松を複数人で共同支援する新たな盆栽の楽しみ方についても意見を交わし、職人の仕事や盆栽の未来を身近に感じた。

 県内では盆栽園のほか、7、8の両日に土庄町でオリーブの収穫体験を実施。ほかの3県では、松山市沖の島でミカンの収穫、徳島県吉野川市のキャンプ場でドラム缶風呂、高知県の仁淀川の上でアフタヌーンティーなどが体験できる。

 共創DAO合同会社は今回をプレイベントと位置付けており、来年6~8月に本格的なイベントを企画している。主催団体の一人、原田真さん(44)=徳島県吉野川市=は「体験を通じて各地の魅力や挑戦している人と触れ合うことで、四国のファンになってもらえれば」と話している。

キーワード:NEO四国88祭