黒松盆栽、米国輸出に意欲 知事・高松市長トップ会談
池田知事と大西高松市長のトップ会談が20日、同市番町の市防災合同庁舎であり、国内トップシェアを誇る「高松盆栽」の海外展開の推進に向け、今年から欧州連合(EU)への出荷が始まった主力の黒松盆栽を米国へも輸出できるよう取り組むことなどを申し合わせた。
高松市は松盆栽の生産量が国内トップで、鬼無、国分寺両地区が全国シェアの約8割を占めている。欧米の愛好家は多いとして、市長は「米国輸出について関係者から機運が高まっており、県とともに輸出解禁に向けた後押しをしたい」と強調。知事は「検疫の問題をクリアしないといけない。農林水産省への働きかけなどを一緒に取り組んでほしい」と意欲を示した。
同市サンポート地区の「プロムナード(遊歩道)」化について、知事は8月の社会実験に触れた上で「にぎわいや発展につながるエリア。歩道化について理解を得られるよう粘り強く、慎重に進めたい」と説明。市長は「地元説明会を行い、サンポートエリアの未来像を共有しながら合意形成を図ることが必要ではないか」と語った。
また、来年迎える瀬戸内海国立公園の指定90周年の記念事業として、知事は指定日の3月16日に屋島山上でキックオフセレモニーを開催すると説明。県、市で連携して盛り上げていく方針を確認した。