盆栽作りの技術学ぶ 県農協、高松で「学校」初開催 20人、プロから半年間
盆栽の生産者が管理や手入れの方法などを教える「高松盆栽学校」が18日、高松市国分寺町の高松盆栽の郷で始まった。初回のこの日は、水やりや管理の仕方などについての講座を座学で実施。受講生は全6回の講座を通して、盆栽作りに必要な知識や技術を習得する。
市民らが盆栽に親しむ機会をつくり、興味・関心を高めてもらおうと県農協が初めて開催。講座では鬼無、国分寺両地区の盆栽職人3人が順番に講師を務める。受講生20人が来年3月までの半年間、せん定や芽切り、針金掛け、植え替えなどの一連の流れを実際に体験しながら学んでいく。
この日は、県農協職員で盆栽生産者の橋本佑介さん(43)が講師を担当した。橋本さんは、水やりについて「1日の回数を決めるより、土が乾いていると思ったら水をあげてほしい」などとポイントを説明。管理方法に関しては「風通しを良くするため、地面から50~60センチ離れた台の上などで管理して」と伝えた。
その後、受講生は一人一人に配られたバラ科の植物「ズミ」の盆栽を教材に、植え替え時期やせん定の仕方について学習。幹の模様がよく見えるような枝の切り方などを教わった。
受講した高松市多肥上町の高校生、田岡友輝さん(16)は「学校の授業で盆栽について学び、興味を持った。初心者なので基本からしっかりと身に付けたい」と今後の講座に向けて意欲を見せていた。