「高松盆栽」発信へタッグ 市と県農協が協定
高松市特産の松盆栽の魅力発信や産地の活性化を図ろうと、市と県農協は26日、盆栽の振興に関する協定を締結した。県農協が同市国分寺町に整備を進めていた「高松盆栽の郷(さと)」拠点施設が4月1日にオープンするのも見据え、両者がタッグを組んで観光客らの誘引やイベント開催などに取り組み、「高松盆栽」のブランド力向上を目指す。
拠点施設は、県農協の国分寺盆栽センターの敷地約5200平方メートルを活用して整備。盆栽の展示・直売用の面積をこれまでの約1・5倍に拡張するとともに、高松盆栽の魅力を紹介するインフォメーションコーナー、盆栽教室やワークショップが開催できる研修室などのスペースを設けた。
協定では、高松盆栽の産地ブランドの確立を目的に掲げ、高松盆栽に関連する▽情報発信▽周遊観光ルートの検討▽イベント開催―などの事業に連携・協力して取り組むこととした。
同日、市役所で締結式があり、大西市長と県農協の木内秀一理事長がそれぞれ協定書に署名。市長は「盆栽は海外でも根強い人気。施設のオープンを契機に、市もにぎわい創出に尽力したい」と意欲を示し、木内理事長は「国内需要と輸出の拡大、産地基盤の強化が大きな目的。高松盆栽のブランド力を向上させ、観光振興にもつなげられれば」と期待を寄せた。