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「高松盆栽の郷」構想始動 拠点施設、19年度着工 秋にはPRイベント

2019年2月23日

 香川県高松市は、鬼無・国分寺両地区特産の松盆栽の振興を目指す「高松盆栽の郷(さと)」基本構想の核となる拠点施設整備を、2019年度に着工する方針を固めた。19年度当初予算案に拠点施設の整備費など関連予算約1億6千万円を盛り込んだ。瀬戸内国際芸術祭2019期間中の今秋には地元の伝統工芸をPRするイベントも開催、盆栽の魅力を国内外に発信する。

高松盆栽をPRする主な取り組み

 鬼無・国分寺両地区の松盆栽生産量は全国シェアの約8割を占める。その一方で、海外での販路拡大や頭打ちとなっている国内での需要喚起が課題となっており、市や県、盆栽生産者らは「高松盆栽の郷」基本構想検討会を17年に結成。取り組みの中核を担う拠点施設整備の検討を進めてきた。

 拠点施設は、盆栽の魅力やイベント情報を国内外に発信するほか、国内外からの就農希望者らの研修に活用。整備場所については、今後、生産者側と協議を進め、両地区で候補地を絞り込む。

 盆栽の需要拡大などに向けた新規事業として、産地の農園を巡るツアーや、同芸術祭の秋会期(9月28日~11月4日)に合わせ、盆栽や庵治石製品、漆器といった高松の伝統的なものづくりにスポットを当てた「たかまつ工芸ウィーク(仮称)」の開催を予定。2~3週間にわたってワークショップなどの体験型イベントを開くほか、展示販売を行う。

 昨年11月、市民グループが同種のイベントを開催し、好評だったため、市は内容の充実や継続開催を目指して来年度、実行委を新たに設立する方針。同芸術祭の重点事業の一つに、瀬戸内の特産品などに焦点を当てるプロジェクトが予定されており、同芸術祭に合わせ、高松の伝統的ものづくり産業や文化のPRを図る。

キーワード:盆栽 高松盆栽の郷