盆栽の魅力、世界に発信 高松市、寄付募りPR動画制作へ
高松市は特産の松盆栽を世界中にPRするショートムービーを制作する。同市出身の香西志帆さんが監督を務め、「たか松BONSAI大使」の子役タレント・大里菜桜さん(10)や、盆栽好きで知られる劇団EXILEの俳優・秋山真太郎さん(36)が出演。配信は来春を予定し、高松盆栽の魅力を発信する。
事業名は「世界盆栽プロジェクト」。ふるさと納税制度を活用し、クラウドファンディングで集まった寄付金を制作費に充てる。市が同様の手法で事業を行うのは初めて。
映像は約5分で、高松の盆栽園に住む大里さんが海外に”輸出”され、盆栽の楽しさを伝えていくストーリーを予定。撮影は来年1月に市内や海外で行い、4月頃をめどに動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信を予定している。
クラウドファンディングの目標金額は500万円。ふるさと納税サイトで来年2月末まで受け付ける。寄付は1万円から可能で、寄付者全員にメイキング映像付の限定DVDを贈る。3万円以上の寄付者はエンドロールに名前を掲載する。
市役所であった記者会見で香西監督は「人から人の手に渡りながら年月をかけて形を変えていく盆栽の魅力や、100年後の盆栽の姿も描きたい」と意欲を見せ、大里さんは「高松の松盆栽を日本や世界に広めていけるように頑張りたい」と抱負を述べた。
自身が出演するラジオ番組のエンディング曲に松盆栽をテーマにした「盆栽たいそう」を流しているという秋山さんは「盆栽という素晴らしい日本の文化を発信できることをうれしく思う」と話した。