「盆栽たいそう」 米国際映画祭プロモ動画ノミネート
香川県高松市の特産・松盆栽をテーマにしたオリジナルダンス「盆栽たいそう」のプロモーションビデオが、米・ラスベガスで17日に開幕する国際映画祭にノミネートされた。海外で人気の「BONSAI」の一層の盛り上がりにつながる可能性があり、関係者は「高松の松盆栽を広くアピールする絶好のチャンス」と期待している。
盆栽たいそうは、鬼無・国分寺両地区の特産・高松盆栽を国内外に発信しようと、地元出身のデザイナーや映像クリエーターらでつくる団体「盆人プロジェクト」が昨年夏に制作。同市の子役タレント・大里菜桜さん(9)ら4人のガールズユニット「ボンクラ」のメンバーたちが出演し、同市の香西志帆さんが監督を務めた。
映像は約4分。盆栽の種類などを盛り込んだ歌詞をアップテンポな曲に乗せており、指をチョキにして剪定(せんてい)をイメージするなど振り付けもユニーク。動画投稿サイト「ユーチューブ」での再生回数は1万5千回を突破している。
映画祭への出品は、香西さんが大里さんから「ハリウッドで活躍する女優になることが夢」と聞いたのがきっかけ。米国が舞台の映画祭に応募し、第13回アクション・オン・フィルム(AOF)国際映画祭と、姉妹祭で初開催となるハリウッド・ドリームズ国際映画祭の審査を通過した。短編や長編を問わず多彩な作品が出品されており、レッドカーペットもあるという。
香西さんと大里さんは映画祭期間中に渡米予定。昨年の仏ジャパンエキスポでも盆栽たいそうを披露した大里さんは「フランスでも人気だったので、もっと盆栽を広める一歩になったらいいな」とにっこり。
AOF国際映画祭には、香西さんが手掛けた短編映画「しまこと小豆島」もノミネート。小豆島の美しい風景の中で心温まるストーリーが繰り広げられている作品で、香西さんは「盆栽たいそうと合わせて、香川の魅力を紹介できれば。関わってくれた人たちが喜んでくれるとうれしい」と話している。