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盆栽PR拠点整備へ 高松市が施設案 体験スペースやカフェも

2017年6月21日

 高松市は20日、鬼無・国分寺両地区の特産品である松盆栽のPRと地域活性化を図るため、拠点施設を整備する計画案を示した。盆栽文化に関する情報を一元的に編集・発信するほか、ワークショップなどの体験や研修の場を提供し、拠点施設を核に産地ブランドの確立を目指す。

 同日の市議会経済環境調査会(白石義人委員長)で、計画案を盛り込んだ「高松盆栽の郷(さと)」基本構想案を示した。

 市によると、鬼無・国分寺両地区の松盆栽の生産量は約8割の全国シェアを誇る。ただ、国内需要が低迷しており、近年は輸出も伸び悩む傾向にある。また、生産者の高齢化が進み、2015年の農家戸数は199戸で、2000年(286戸)から約3割減少しているという。

 産地を巡るこれらの課題を踏まえ、市や県、盆栽生産者らは「高松盆栽の郷」基本構想検討会を結成。中長期的なビジョンとなる構想を策定する中で、核となる拠点施設が必要との意見が出された。

 計画案によると、拠点施設の主な機能は▽情報発信▽体験・交流・研修▽展示・販売・食-の三つ。盆栽のあるライフスタイルを年代別に提案したり、イベント情報を国内外に発信したりする。ビジターセンター機能に加え、国内外からの就農希望者らの技術習得に向けた研修などに活用するほか、盆栽カフェなども想定している。

 具体的な整備場所や開設時期は今後協議する。整備・運営体制に関しても、盆栽生産者と行政でこれから検討していく。

 このほか、構想案では、国内需要の拡大は市が、輸出拡大は県がそれぞれ主体となって取り組むことなどを盛り込んだ。案は7月をめどにまとめる。