「かりん」常滑瑠璃長方撫角鉢
樹齢:約190年 樹高:86センチ
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実物盆栽に分類されているが、おなじみの黄色い実だけでなく、春は薄紅色の花、秋は紅葉が楽しめる。幹の立ち上がりの力強さが特徴だが、この木は一の枝が双幹のようになっているのが珍しい。
樹齢はすでに2世紀近く、樹皮がはげ落ち、古色を帯びている。皇居の盆栽ならではの貫禄である。
以前は2年に1度植え替えをしていたが、近年は夏期の猛暑で水切れを起こして葉焼けする場合もあるため、根の張り具合が良好であれば、毎年のように植え替えを行っている。
常滑の青い鉢とよく合っており、落葉する秋には黄色い果実とのコントラストがさぞかし素晴らしいことだろう。デビューも古く、第9回日本盆栽作風展に出品されている。