「なぎ」 海鼠丸鉢
樹齢:約150年 樹高:180センチ
なぎ

暖地に自生するマキ科の常緑高木で、樹高は15―20メートルにも達する。
神社の境内に植えられることが多く、熊野神社では神木とされ、葉に供え物を盛るともいう。葉脈に特徴があり、盆栽としては珍しい。ササのように細長い葉に主脈はなく、多数の平行脈がある。引っ張ってもなかなかちぎれないため、男女の縁が切れないよう女性が葉を鏡の裏に入れる風習があったとも伝わる。
雌雄異株で、5―6月に開花する。雄花は淡黄色で小さく、雌花は秋に丸い種子を結ぶ。この木は雄木。
枝数が少ないころは見栄えのする個所を正面にしていたが、年月を経て、根上がり気味の立ち上がりを強調するため、向きを変えたようだ。