職人・愛好家 世界に誇る高松の盆栽文化を支える人模様

神高國廣さん(神高福松園)

2009年9月17日

 「神高福松園」2代目園主の神高國廣さん。温和な人柄と技術の高さで人望も厚く、2004年から香川県鬼無植木盆栽センターの組合長を務めるなど、鬼無の盆栽業界を支える存在だ。


 子どものころから盆栽が好きで、父の作業を手伝ったり、中学校の盆栽クラブに所属して親しんでいた。18歳から大阪で会社員として働いていたが、盆栽の楽しさが忘れられず、24歳で帰郷。当時は全国的な盆栽ブームで、鬼無・国分寺には連日のように県外から掘り出し物を求める買い付け客が訪れ、トラック一杯に松を積んで帰る光景が広がっていたという。


神高國廣さん
神高國廣さん

 ブームの渦中で腕を磨き、現在は黒松を中心に、小品から大型まで幅広く手掛ける。「夢錦」の増殖にも意欲的だ。「もう少し特徴を出したいところ」と笑うが、小品は自然な美しさを追求して挿し木で作るなど、ベテランのこだわりが随所に光る。確かな技術で丹精した鉢は、役所の応接間を飾ることも。


黒松
黒松/高さ約125センチ/幅約250センチ/樹齢約200年

 「鬼無・国分寺は産地としてしっかりした基盤と歴史を持っている。伝統産業を地元に伝えていくのも大切な仕事」と語る神高さん。地域の小学校で10年にわたって子どもたちに盆栽作りを指導しており、その体験を印象的な思い出として語る卒業生も多い。「今は安く大量に作れるものが売れる時代。手間をかけた手作りの価値や魅力を伝える難しさを感じている。心落ち着く盆栽の世界をもっと広く知ってもらうため、PRと普及活動を続けていきたい」と、模索を続けている。
神高福松園

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