いかだぶき【筏吹き】
盆栽の作り方または樹形のひとつで、「筏作り」ともいう。横倒しになった幹から出た枝が上に立ち、幹になったもので、多幹樹形の一種。筏に形が似ていることから命名された。山中でよく見られる、風雪により倒れた幹から出てきた枝が、幹となって数本立ち上がっている姿が盆栽樹形に取り入れられた。同じく盆栽樹形である「根連なり」よりも古い形。樹種はゴヨウマツがほとんど。たくましい自然の生命力を表すのが魅力。足元が単調になりやすいことや、奥行きの変化が出しにくいなどの欠点を克服するためには、幹模様のあるものや双幹、三幹のものを倒して作るとよい。