新春の寄せ植え 素材の配置がポイント
正月飾りに松竹梅の寄せ植えがおしゃれだ。香川県高松市国分寺町の「開耶香房(さくやこうぼう)」で、女性たちが寄せ植えづくりを楽しんだ。橋本佑介さん(34)は、和風、洋風の寄せ植えを提案している。
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和洋の楽しみ
和洋の違いは、鉢の形と松竹梅以外に添える草花。和風は高さ5センチ、洋風は20センチほどの鉢を使った。和風の草花はおなじみの福寿草やヤブコウジ、洋風はパンジー、ビオラなど。松竹梅、ナンテン、葉ボタンなどは和洋共通に使う。梅の樹高は、鉢の形状から和風を低く、洋風を高くする。和風は白梅、洋風は紅梅などと好みで選ぶのも面白い。
植え方にも違いがある。和風は、低い鉢に盛り上げるように。素材を鉢からはみ出すくらいにするとボリューム感が出るという。洋風は、鉢より少し下に植え込むと安定感がある。
寄せ植え作りのポイントは、素材の配置。橋本さんは「これが決まると半分以上完成です」と話す。枝の方向は、飾る場所によって考えるとよいそうだ。
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素材の管理
正月の寄せ植えは12月後半に作る。どうやって正月に美しさのピーク、つまり梅の開花時期を持ってくるか。橋本さんは、「12月の間は、屋外か暖房をしない室内に置いて、1日1度の水やりをする。梅のつぼみが堅ければ、暖房した室内に移すと開花が早まる」と教えてくれた。
素材の松竹梅は、植え替えて水やりを続けると、翌年にも使える。梅の管理でプロのコツを一つ。枝を切っても、切り離さず付けたままにしておくと、そこから芽が出ず、姿形が保てるということだ。
丸亀市から参加した津村朋代さんは「配置に悩みましたが、飾る場所で枝の方向を決めるのは目からうろこでした。梅の花の数くらいいいことがある年になれば」と話している。
(ライター・羽野茂雄)