プレASPAC 地元での浸透 今後の課題
10月22日から24日まで、たかまつ食と文化の実行委員会が、サンポート高松で「匠(たくみ)フェスタ」を開催。会場に盆栽や漆器、庵治石、和三盆など地場産業のブースを設け、匠の技をPRした。
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盆栽ブースを担当したのは、アジア太平洋盆栽水石大会(ASPAC)の高松実行委員会。来年11月に開催するASPACのプレイベントとして、盆栽の展示、デモンストレーションなどを行った。
匠の技を披露
今回の展示は、樹齢約300年の黒松、樹齢約150年の五葉松や、四万十川で採取した水石など。来年に向けて期待が高まる内容だった。デモンストレーションでは、ASPAC高松実行委員会の出上文雄広報部会長が、赤松文人木の針金かけを披露した。観客は、山採りの古木がベテラン職人の手で姿を変えるのを間近に観察。質問も飛び交い、会場は盛り上がった。

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ASPAC本番でもデモンストレーションが予定されており、世界の盆栽ファンを楽しませることだろう。
「地元の人にも喜んでもらえる大会にしたい。次の世代によい影響を与えられれば」と出上さんは抱負を語る。
決意新たに
同実行委の中西陽一運営部会長は、「興味のない人にも見てもらいたい。盆栽は癒やしのパワーを持つアートです。豊かな生命力を感じてほしい」と話す。
ASPACは香川伝統の盆栽に触れる絶好のチャンスだ。「地元でのASPAC浸透が今後の課題。匠フェスタの反応もよく、これを励みに頑張りたい」と中西さんは語っている。
小西幸彦実行委員長は「本番をイメージした展示では、反省点もあった。初めて日本で開催される大規模な大会なので、地元が一丸となって臨みたい」と決意を語る。1年後に迫ったASPAC本番に向けて、準備が急がれている。
(ライター・羽野茂雄)