春市のシーズン 同時開催の市楽しもう
盆栽愛好家には待望の春市シーズンがやってきた。冬の間も丹精を続け、地道な世話を重ねてきた盆栽作家たちにとって、苦労が報われる時である。春の花ものも咲き始めている。しかも、春市は盆栽どころ香川県高松市鬼無町と国分寺町で同時開催され、場所も近い。両方の市を楽しむのがお薦めだ。
グリーンフェア21
鬼無グリーンフェア21は9、10、11日の3日間、午前9時から午後5時まで、高松市鬼無町の香川県鬼無植木盆栽センターで開催する。
盆栽、植木、苗木、花木など約1千種、5万点を展示即売する。10回目を迎えた今年は、初めて「お散歩オークション」を開催。毎日午前10時半からと午後2時半からの2回、希望者が各園のショップを巡りオーナーとかけあいながら競りをする企画である。作品を手掛けた園主の顔が見えるのも楽しみの一つだ。
そのほか、手入れや育て方など、なんでも相談できる「プロとの集い」、おたのしみ抽選会などもある。会期中はJR鬼無駅から無料シャトルバスを運行する。
盆栽センター春まつり
JA国分寺盆栽センター春まつりは10、11日の午前9時から午後4時まで、高松市国分寺町のJA香川県国分寺盆栽センターで開催する。会場では、約1万5千点の盆栽各種、小品盆栽、雑木、山野草、観葉植物や資材などを展示即売する。
10日に五葉松針金掛け教室(盆栽や鉢などの教材費2千円)、11日にコケ玉教室(教材費1千円)を開催、希望者は当日受け付ける。10日午前11時から、盆栽が安価に買えるオークションもある。
期間中、国分寺盆栽部会の作家たちが無料相談を受け付ける。会場で購入したものはもちろん、自宅から持ち込んだものも可能。作家たちの生の指導を受けられるチャンスだ。
(ライター・羽野茂雄)