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盆栽主義

鉢の中の小宇宙・盆栽の魅力に迫る地元四国新聞の連載記事

グリーンフェスタ国分寺 雅風展の最高賞作品展示

2009年10月11日

 第22回グリーンフェスタ国分寺は23日から25日まで、高松市国分寺町の橘ノ丘総合運動公園で行われる。今年は2011年のアジア太平洋盆栽・水石大会の高松開催誘致に向けて鬼無・国分寺の産地挙げて取り組んでいるが、グリーンフェスタでも新しい趣向が多い。

小品の極致をこの目で

 今回の目玉は、今年1月に京都で開催した第34回小品盆栽「雅風展」で内閣総理大臣賞を受けた熊本市の中野久幸さん所蔵の小品盆栽の特別展示だ。グリーンフェスタ実行委員会副会長の平松浩二さんが雅風展を主催する全日本小品盆栽会の理事を務めている関係から、中野さんとも友好があり実現した。

雅風展で内閣総理大臣賞を受けた作品
雅風展で内閣総理大臣賞を受けた作品

 中野さんの作品は、樹高17センチの黒松を主木に、五葉松、チョウジュバイ、ヒメシャラ、クチナシ、カリン、草の7つの小品で構成。各樹の時代、卓、鉢合わせも申し分なく、格調高くまとめられている。全国の小品盆栽ファンをうならせた作品を自分の目で確かめられるチャンスである。

鳩山首相の盆栽も

 楽しい話題がもう一つ。鳩山由紀夫首相の祖父・故鳩山一郎元首相の屋敷を公開した鳩山会館(東京都文京区)には多くの盆栽がある。ここに、由紀夫首相と弟の邦夫前総務相が子どもの時に寄せ植えしたという山モミジがある。

 9月に行われたJA国分寺盆栽センター秋まつりに訪れた植松恵美子参議院議員が盆栽業者と歓談するうちに話が持ち上がり、グリーンフェスタへの展示が実現する運びとなった。一郎元首相が愛培したケヤキの盆栽も展示する予定だ。

鳩山兄弟が寄せ植えした山モミジ
鳩山兄弟が寄せ植えした山モミジ
グリーンフェスタ国分寺のチラシを持つ鳩山首相と植松議員=9月30日、首相官邸
グリーンフェスタ国分寺のチラシを持つ鳩山首相と植松議員=9月30日、首相官邸

 24、25日はコケ玉づくり(教材費1000円)が行われ、当日自由に参加できる。会場には、四国新聞に連載中の「盆栽主義」の切り抜きも展示される。

(ライター・羽野茂雄)