全日本小品盆栽協会 平松さん(高松)が理事に就任
社団法人全日本小品盆栽協会(本部・神奈川県、広瀬幸男理事長)は役員改選を行い、春松園=香川県高松市国分寺町=4代目の平松浩二さん(41)が、理事に就任した。父の国昭さん(64)も理事、参事として同協会の発展に貢献してきたが、法人化後の理事就任は、四国で初めてのことである。
雅風展でおなじみ
小品盆栽の展覧会を開催するなど、小品盆栽の技術向上や普及発展を図る全日本小品盆栽協会は、1985年に設立され、約70の支部を持つ全国組織に発展している。
協会最大のイベントは、毎年1月に京都市勧業館(みやこめっせ)で開催する小品盆栽の「雅風展」だ。今年で34回を数え、「掌上の芸術」ともたたえられる小品盆栽の名品が、全国から毎年数多く出品されている。来年の第35回は例年より1週間ほど時期を早めて1月3日から6日まで開催される。
大阪で3月に開催する「春雅展」、東京で11月に開催する「秋雅展」も同協会の主要行事だ。
小品盆栽の最高峰
同協会は名実ともに小品盆栽の最高峰である。平松さんは、95年から同協会に加盟。国昭さんとともに認定講師となり、今年5月には長年の参事の職務遂行で感謝状を受けている。
平松さんは、早くから小品盆栽の魅力に着目し、研究を重ねてきた。若手ながら経験も長く、高松市の鬼無、国分寺の盆栽どころでは、小品の第一人者と目されている。
同協会では、雅風展の実行委員会と審査委員会の業務を任される。任期は2011年3月まで。
要職に就いた平松さんは「高松は小品盆栽の発祥地でありながら、携わる人が少ない。全国レベルにも遠いが、普及を図りながらレベルアップに努めたい。手軽さから若い人たちにも楽しんでもらいたい」と抱負を語っている。
(ライター・羽野茂雄)