相次ぐ展示会 産地自慢の名品ずらり
毎年10月には、高松市の鬼無町と国分寺町で相次いで盆栽展が開催される。世界一の盆栽のふるさとが活気づき、ファンにはたまらないシーズンとなる。
きなし盆栽植木まつり
25回目を迎える「きなし盆栽植木まつり」は19日から21日までの3日間、同市鬼無町の県鬼無植木盆栽センターで開かれる。例年、県内外から約2万5000人が来場している。
今年の見どころは、黒松、五葉松、錦松、雑木など約20点の盆栽名品展と、名品盆栽庭園の展示だろう。また、地区内に盆栽、植木、造園業者が点在する土地柄を生かして、それぞれの技を集めた創作庭園も展示される。
毎年人気の盆栽雑木の即売には、100円程度の素材や小物から100万円を超える逸品まで約5万5000点が出品される予定だ。出品者から直に手入れや保管の注意事項が聞けるため、安心して購入できる。また、針金掛けの教室や実演もある。鬼無小児童の盆栽作品展も好評だ。
期間中、JR鬼無駅から会場まで無料のシャトルバスを運行する。
グリーンフェスタ国分寺
今年20回目の節目を迎える「グリーンフェスタ国分寺」は、26日から28日までの3日間、同市国分寺町の橘ノ丘総合運動公園で開催する。
20回記念の特別名品展では、過去のグリーンフェスタで文部科学大臣賞を受けた名品など約80点を展示。受賞後どのような変貌(ぼう)を遂げたのか、マニアには気がかりなところだろう。
盆栽、苗木の即売会もあり、アンケートに答えると、抽選で200人に五葉松の苗木がプレゼントされる。
イベントは、大人や子どもの盆栽教室(教材費大人3000円、子ども無料)、親子宝さがし、子ども太鼓、もち投げなどのほか、全国でただ一つしかない盆栽神社の子どもみこし奉納、地元名物ドジョウ汁の販売などもある。
(ライター・羽野茂雄)