中西珍松園(なかにしちんしょうえん) 手入販売
園紹介
創業百余年の歴史を持つ中西珍松園は、JR鬼無駅のほど近くにある。
洗練された門構えで、カフェと間違えて入ってくる人もいるという。季節の盆栽をあしらった日本庭園風のアプローチを抜けると、そこは広い棚場。樹種も大きさもさまざまな鉢がすっきりと並ぶ。「棚場は盆栽の良さを知ってもらうところ。鑑賞に耐え、管理もしやすい配置を心掛けている」と、5代目園主の中西陽一さん。
「おもてなし」の心を大切にしており、棚場の一角に茶室やつくばいをしつらえて、ゆったり過ごせる空間を作り上げている。雨天やハイヒールの女性でも歩きやすいよう、砂利や石を敷いて足場を整えるなど、細かい心配りもうかがえる。
こうした展示の演出を支えているのは、確かな技術だ。スタンダードな大型の黒松盆栽を得意とする重厚な作風で、高い評価を得ている。4代目の輝哲さんが産みの親とされる黒松の新品種「寿」は往年の盆栽ブームの一翼を担い、今も樹形の良さでファンが多い。1993年、天皇陛下が来県された際にご覧いただいた名木も同園の「寿」。現在も輝哲さんが丹精し続けている。
園のサイトでは、ブログを通じて園や職人の日常を親しみやすく伝えているほか、時期に合わせて通信販売コーナーを設置。掲示板には育て方の質問や来訪者の感想などが全国から寄せられ、交流が盛んだ。中西さんは「普段盆栽を目にする機会が少ない人たちに、もっと魅力を知ってほしい。季節を楽しみ、気軽に遊べるものとしてPRしていきたい」と語り、新しい楽しみ方の発信方法を模索している。
園主一言
たくさんの人に盆栽を知ってほしい、楽しんでほしいと思っています。気持ちをオフにして、気軽に季節感を感じに来てください。
盆栽園情報・マップ
所在地 | 香川県高松市鬼無町佐藤148 |
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お問い合わせ | TEL:087-882-0526 FAX:087-882-9578 URL:http://chinshoen.jp/ |
園主 | 中西陽一(なかにし・よういち) 1967年10月28日生まれ 中西珍松園5代目園主 |