高松市長・大西秀人 挨拶
国内初となる「アジア太平洋盆栽水石大会」の開催地に本市が選ばれたことは,この上ない喜びであり,誠に光栄に存じております。
盆栽は中国で生まれ,日本に伝えられ,日本人の自然観や芸術性の高い趣味として受け継がれてきました。今や,日本語の読みそのままのローマ字表記”Bonsai”で世界各国に通じるほど,世界への広がりを見せているところです。
高松市の盆栽は,江戸時代,地域の愛好家が瀬戸内海沿岸に自生する松を掘り,鉢植えに仕立てたことに始まると言われておりますが,今では,日本一の松盆栽の産地となり,その中心である鬼無・国分寺両地区で国内シェアの80%を誇るほか,海外へも輸出され,世界の「Bonsai」として,数多くのファンから支持を得ております。
2011年11月の高松大会は,国の特別名勝「栗林公園」や,日本三大水城の一つで高松城跡の「玉藻公園」,本市の文化交流拠点で本大会の会議会場でもある「サンポート高松」とともに,鬼無・国分寺両地区も舞台としており,町並みに溶け込んだ奥深い盆栽の世界が訪れた方々を必ずや魅了するものと,大いに期待しております。
また,本市の庵治・牟礼地区は,国内外産石の最高級品として世界的に高い評価を受ける「庵治石」の産地であり,大会では,磨くほどに美しい輝きを見せるという「庵治石」の魅力もお届けできるものと存じます。
このほか,高松には,独自の技法を加えて生み出された「香川漆器」などの伝統的工芸品,源平合戦の古戦場で日本の夕陽・夜景百選にも選ばれた「屋島」を始めとする名所旧跡,全国区の知名度を誇る「さぬきうどん」や瀬戸内の海の幸などの特産物も数多くございます。
さらに,本市は,「現代アートの島」と称され,米国・英国の旅行誌でも「世界で行くべき7つの場所」の一つに選ばれたこともある直島の玄関口でもあり,「世界の宝石」とも称される瀬戸内海に浮かぶ島々の文化と現代アートをコラボレートさせたまちづくりにも取り組んでおります。
この度の大会は,このような「瀬戸の都・高松」の多彩な魅力を存分に御堪能いただく絶好の機会にもなるものと存じますので,どうか,皆様,このページへのアクセスを御縁に,是非一度,高松市へお越しください。