話題の展示会 将来性出せる改作披露
第24回グリーンフェスタ国分寺は、2011年10月21日から23日までの3日間、高松市国分寺町の橘ノ丘総合運動公園で行われる。一昨年は鳩山由紀夫首相(当時)のモミジ、昨年は新居浜市の岩崎大蔵さんが所蔵する高砂庵の銘樹が人気を呼んだ。今年は、国風賞作家西川智也さん(48)=兵庫県姫路市、しらさぎ園=のデモンストレーションと、今年5月に亡くなった岩崎さんの特別追悼展示がある。
一流の技を実演
西川さんは日本盆栽協会の公認講師。2006年の第80回国風展でチョウジュバイを主木にした3点飾り(中品盆栽)で国風賞を受けている。
西川さんは、関西の若手作家を中心に構成する「西風会」の会長を務めたこともあり、香川県内にも盆栽仲間が多い。畑に松が植わる独特の環境の中で素材を探すのが楽しみとか。
今回は、22日午前10時から、イチイの新木改作を披露する。西川さんは「盆栽を長く持ち込んで味わうために、将来性が出せる改作の方法を見てもらいたい。盆栽どころ香川の目の肥えた愛好家の前で実演できるのはうれしい」と張り切っている。
遺愛の五葉松も
故岩崎さん遺愛の五葉松瑞祥は、会場奥の特別展示コーナーに飾る。昨年のグリーンフェスタでは苗美夫人とともに元気な姿を見せていただけに、急逝を悔やむ関係者も多い。
山地宏美グリーンフェスタ実行委員長は「岩崎さんは、国分寺や鬼無だけでなく日本、世界の盆栽界全体の功労者だ。アジア太平洋盆栽水石大会の高松開催実現にも大きな力を発揮していただいた。追悼展示を契機に、岩崎さんの大恩を忘れず、盆栽道に精進していきたい」と話している。
グリーンフェスタ実行委員会では、今年の新聞広告やチラシにもこの五葉松瑞祥を掲載、最大限の敬意を表している。
(ライター・羽野茂雄)