ASPACまで2カ月 おもてなしの心で協力を
アジア太平洋盆栽水石大会(ASPAC)高松大会が11月18日から21日まで4日間開催される。開幕が2カ月後に迫った今、実行委員会(小西幸彦委員長)では、香川県高松市鬼無町の事務所にスタッフらが詰め、さまざまな準備に追われている。小西委員長に現段階での見通しを聞いた。
ベトナムでもPR
小西さんは、1日から5日までベトナムを訪れ、ホーチミン市で開かれた盆栽博覧会に出席した。会場では、2009年に開かれたASPAC台湾大会の陳会長や国際的な盆栽クラブ連合「BCI」のインドネシア代表ブティーさんら、ASPAC高松に関係の深い要人と面会した。
陳会長らは、高松大会の成功に協力を約束した上で、高松の次回開催候補地がまだ上がっていないことを心配。高松大会の席上で、無事決定することを祈っていると話していたという。
小西さんは博覧会でゲスト審査員を務め、日本の盆栽についてのプレゼンテーションを行った。ASPAC高松にも来場を促し、拍手を浴びた。
受け入れ準備
実行委員会の事務所はすでに臨戦態勢に入り、週2回定期的にスタッフらが会合を行っている。
課題は、外国人を中心とした参加登録者のまとめと、1日鑑賞券の販売だ。小西さんによると「海外からの参加は700人以上が見込まれるところまできた。地元でも1日鑑賞券を積極的に販売し、大会の成功に結びつけたい」と話している。
1日鑑賞券では、サンポート高松を主会場に、玉藻公園、栗林公園で開催される盆栽・水石展示会や金澤翔子書道展、各種講演会などに参加できる。
小西さんは「鬼無、国分寺での歓迎も大事だ。外国人の多くは産地見学を楽しみにしている。地元でも、あいさつや案内など、おもてなしの気持ちでご協力いただきたい」と願っている。
(ライター・羽野茂雄)