盆栽・水石大会を高松で(下)11月に向け誘致準備着々
2011年に行われる第11回アジア太平洋盆栽・水石大会(ASPAC)を高松市に誘致しようと、昨年10月、盆栽や県市の農林、観光関係者が参加して、高松開催準備委員会(小西幸彦委員長)が発足した。次期開催地が決定する今年11月の台湾大会に向けて、誘致準備に余念がない。
パイマン前会長招へい
準備委員会は昨年11月、第9回大会の会長で次期開催地決定のキーマンでもあるインドネシアのマック・パイマン氏を招へい。盆栽関係者との交流を図りながら、香川県知事表敬のほか、高松市の鬼無、国分寺の産地、愛媛県新居浜市の盆栽園などを視察してもらった。
パイマン氏は、高松が日本を代表する盆栽産地であることや生産者の高度な技術、ASPAC開催に向けての熱意などを感じ取り、帰国した。今回、準備委員会が訪台した際も、日本開催を推薦するような立場を見せてくれていた。
応援ツアーも実施
こうした追い風を生かすため、準備委員会では毎月のように幹事会を開催。総合調整部会は地元関係業者等の調整や実行委員会の立ち上げ、財務部会は予算の策定、広報プロモーション部会は台湾大会でのプレゼンテーション企画、企画部会はプログラムの起案や会場・大会内容の検討など―。部会ごとの会合を重ねながら、それぞれの課題に取り組んでいる。
実現が決定しているイベントは、台湾大会への応援ツアーと、誘致をアピールする10月30日のジャパンナイト。パイマン氏を訪問する予定もある。
応援ツアーは、10月30日から11月3日まで実施。四国各地から盆栽関係者や行政担当者など、多数の参加を見込んでいる。ジャパンナイトには、大会関係者や参加7カ国から要人を招待する計画だ。
(ライター・羽野茂雄)