盆栽・水石大会を高松で(上)今年の開催地台湾を訪問
第10回アジア太平洋盆栽・水石大会(ASPAC)は、今年10月31日から11月2日まで、台湾の台中市で開かれる。2011年に行われる第11回大会の開催地に名乗りを上げている高松市から、高松開催準備委員会の小西幸彦委員長と山地宏美、波多等両副委員長が台湾を訪問。第10回大会会長の陳蒼興氏に大西秀人高松市長の親書を手渡した。
各地で大歓迎
小西委員長らは5月末に台湾に出向き、陳会長、梁悦美副会長をはじめ大会関係者に面会。高松開催の実現をアピールし、現地の盆栽園などを視察した。
陳会長との面会では、昨年秋に準備委員会が高松へ招へいした第9回大会のマック・パイマン会長(インドネシア)が、高松市の盆栽環境の素晴らしさや、誘致運動の盛り上がりなどを報告していてくれたことが判明。和やかな懇談が進み、台湾は高松での開催を好意的に受け止めているとの感触を持ったという。
見事なシンパク
台湾には全国8カ所の盆栽村があり、それぞれ10軒ほどの盆栽園が軒を連ねている。
訪れた盆栽園では、大きい松に交じって、シンパクの素晴らしさが目を引いたという。鉢植えの古木はもちろん、舎利がむき出しになった自然の大木には一同舌を巻いたそうだ。
陳会長の自宅には、公園ほどの広い盆栽園があり、博物館とも見まがうような数多くのコレクションが展示されている。
小西会長は「現在、立候補は日本だけだが、競合国は出てくると思う。日本では初開催となるが、盆栽・水石協会から高松開催を準備することの承認を得ている。香川の地場産業・盆栽を盛り上げるためにもまたとない機会だ。官民挙げて高松開催を実現したい」と決意を語っている。
(ライター・羽野茂雄)