「厳石松」常滑碗形上下帯楕円鉢
樹齢:約180年 樹高:116センチ
黒松

樹高1メートルを超える大型盆栽であるが、堂々とした姿かたちにそれ以上の大木感が漂っている。特に、厳石性特有の立ち上がりの幹肌が素晴らしい。
垂直の落ち枝が見事であるが、一般の盆栽のように針金を多用しない皇居の盆栽にあっては、ここまで垂直に落ちるには、相当な時代が必要であったことだろう。また、根元から力強く曲がりくねった硬い皮性を保つための管理も並大抵ではなかったことが容易に推測できる。
展示会にはたびたび出展されている人気の木だ。第55回国風盆栽展をはじめ、浜名湖花博、第11回と20回の日本盆栽作風展、皇居の盆栽展などで、愛好家にはすっかりおなじみになっている。