かぬまつち【鹿沼土】 盆栽用土の一種。火山性の安山岩質の軽石。赤城山中央火口の約3年前の噴出物で、栃木県から茨城海岸に至る地域に堆積され、特に鹿沼地域に層の厚い部分があることから命名された。粒の表面に無数の毛管孔隙があり、空気や吸収した水分を含むので普通の畑土の2~3倍の保水性を持つ。通気性、排水性にも優れる。肥料分を含まず、赤土のような粘りもない。サツキの栽培に用いられることが多い。