職人・愛好家 世界に誇る高松の盆栽文化を支える人模様

神高恵二さん(神高松寿園)

2009年5月 4日

 神高松寿園4代目園主・神高恵二さんは、父・藤義さんの技術を見ながら育った。「当時はどこも園を継ぐのが当然。子どものころから盆栽づくりを意識していた」と振り返る。東京農業大学で造園を専攻し、さまざまな知識を身に付けて帰郷。以来20年以上、園の伝統を守っている。


神高恵二さん
神高恵二さん

  スタンダードな黒松や五葉松、錦松が園の主力だ。雑木や小品なども幅広く手掛けるほか、実生での増殖にも取り組んでいる。「接ぎ木より手間はかかるが、たくさん作れるのが魅力」といい、養生用の棚場には10年ものの実生の黒松が一面に広がる。

実生の黒松が並ぶ棚場
実生の黒松が並ぶ棚場

  園の管理の傍ら、目と腕を磨くこと、新しいものを取り入れることにも意欲的だ。これまでカタログを通じて行っていた通信販売は、インターネット経由に切り替えた。京都で開催される西日本最大の盆栽展・大観展には第二回以降欠かさず出店しており、全国のファンと交流を深める。「このクラスの展示会になると、素晴らしいものぞろい。レベルの高さに圧倒されるのもいい勉強になる」。刺激を受けながら培った知識と審美眼には定評がある。

 盆栽文化の将来については、地域の伝統を受け継ぐ若手が育っている、と期待を寄せる。「息子にも後を継いでほしいが、まだ大学生。どうなることか...」と話すものの、大学に進学する際、盆栽文化の国際化を見越して外国語を専攻するなど、意識は高いようだ。
神高松寿園

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