職人・愛好家 世界に誇る高松の盆栽文化を支える人模様

平松浩二さん(平松春松園)

2009年5月 4日

 3代目園主の平松国昭さんは、名園・平松春松園の後継者として若いころから技術を磨いてきた。全国級の展示会などにもたびたび出品しており、全国にファンも多い。職人肌で、弟の清さんとともに国分寺の盆栽文化を支えているこの道50年のベテランだ。


 4代目の浩二さんは国昭さんの長男で、父の高度な技術を間近に見ながら育ち、現在は業界の将来を担う若手として嘱望されている。


平松浩二さん
平松浩二さん

 ダイナミックな大型盆栽から手のひらサイズの小品盆栽まで幅広く手掛けるが、力を入れているのは高松藩松平家12代・松平頼寿公が創始者とされる小品盆栽。熱心な顧客の要望がきっかけで作り始め、今や日本小品盆栽協会の公認講師として協会の理事を務めるほどだ。「住宅事情や高齢化で、手軽なサイズが好まれる時代。小さい姿の中にも大木の風情を味わえるのが小品盆栽の魅力で、雑木や実もの、花ものは女性にも『かわいい』と人気」と浩二さん。小さいため針金掛けなどは普通の盆栽より技術が要求されるが、見事な手際で一鉢一鉢仕上げていく。

作業場に並ぶ雑木の小品
作業場に並ぶ雑木の小品

 園の伝統を守り、各地の講演会にも引く手あまたの浩二さん。地域の盆栽文化の継承にも貢献している。母校である地元の小学校で、毎年3年生を対象に盆栽づくりを指導。通学路に盆栽畑が広がり、盆栽園の看板が立ち並ぶまちで育った子どもたちは、自然と盆栽に親しんでおり、積極的な質問も飛び出す。浩二さんは「先祖から受け継いできた盆栽文化を、次世代に受け渡していくのが我々の宿命」と語り、子どもたちに温かいまなざしを注いでいる。 平松春松園

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