盆栽主義 鉢の中の小宇宙・盆栽の魅力に迫る地元四国新聞の連載記事

常磐樹会 伝統守りにぎわいを

2011年7月 6日

 香川県高松市国分寺町に盆栽作家たちの親睦団体「常磐(ときわ)樹会(ぎかい)」がある。現在、好松園の岡田義和さん(55)を会長に、9人が加盟している。1972年5月に結成した「国分寺町農業後継者の会」を前身に、40年近く続く活動を見せてもらった。

後継者育成

 国分寺町農業後継者の会が発足した70年代は盆栽も全盛期で、意欲に燃える若者たちが将来の農業を熱く語り合っていた。

 やがて、盆栽人気にも陰りが見え始め、後継者問題も深刻になってきた。現在、国分寺町で盆栽の若手後継者は指折り数えるほどしかいないのが実情だ。

 岡田会長は「いつの間にか、農業後継者だった私たちが後継者を考えなければならない年代に差し掛かった。このところ盆栽の売り上げが伸び悩み、数も減ってきているが、日本一の盆栽の歴史と伝統は守りたい。会員を増やして後継者をつくり、にぎやかな国分寺町の農業を取り戻すのが願いです」と語る。

和やかな中にも真剣な意見が飛び交う定例会
和やかな中にも真剣な意見が飛び交う定例会

さすがプロ集団

 毎月2日、国分寺町盆栽集出荷センターで行う定例会には、ほとんどの会員が顔を見せる。

 会員たちが整姿の難しい樹を持ち寄り、みんなで意見を出し合い、よりよい姿を追求していく。近くに住んでいながら、各自が自園の作業に追われて、こうして集まる機会は意外と少ない。遠慮なく意見を言えるこの会は技術向上にも欠かせないようだ。

手入れ前の梅(左)と黒松
手入れ前の梅(左)と黒松

手入れ後の梅(左)と黒松
手入れ後の梅(左)と黒松

 最も若い会員の後藤泰明さん(31)は、インターネットで盆栽の通信販売を手掛けている。「昨年入会したが、そうそうたるメンバーが教えてくれるのでありがたい。お客さまに盆栽を勧める時にも大いに役立っています」と感謝している。

 その他の会員は以下の通り。(敬称略)

 赤崎敏明、綾田正人、橋本正計、橋本正博、平松清一、平松清、間嶋猛
(ライター・羽野茂雄)
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