盆栽主義 鉢の中の小宇宙・盆栽の魅力に迫る地元四国新聞の連載記事

オランダを訪ねて レベル変わらず小品充実

2011年5月13日

 香川県高松市国分寺町、春松園の平松浩二さん(43)は3月、1週間ほどオランダを訪問した。即売会を視察したほか、針金掛けのデモンストレーションを披露、ワークショップにも参加して意見交換するなど、現地の盆栽愛好家たちと交流した。

広大な展示場

 平松さんの訪欧は、昨年秋にオランダから来県したゲリット・ロダーさんら盆栽業者が春松園を視察したのがきっかけ。ロダーさんは平松国昭・浩二さん父子の技術や園に並ぶ盆栽にほれ込み、浩二さんが技術指導にオランダへ招かれることになった。ロダーさんの園は、ユトレヒトに近いハルメルンという町にある。

 初めてオランダを訪れた平松さんは、ロダーさんの園の規模に驚かされた。小学校ほどもある広い展示場に、盆栽が並んでいる。黒松はないものの、五葉松、シンパクから多彩な雑木まで、日本と同じようなものが多い。日本を代表する盆栽作家・木村正彦さんの手になる石付きシンパクなど、日本から欧州に渡った名品もあった。

展示場には産地の国旗がかかっていた
展示場には産地の国旗がかかっていた

大型の木も鉢に

 平松さんは、大即売会の会場で、デモンストレーションとしてシンパクの剪定(せんてい)、針金掛けなど改作を披露、日本と同じ技を見せた。ワークショップでは持ち寄った盆栽を囲んで意見交換を行い、手入れや整姿の相談にも乗った。

シンパクの改作を見せる平松さん
シンパクの改作を見せる平松さん

 平松さんは「EU圏内は交流が盛んで、即売会に各国から多くの団体客が訪れていた。欧州の盆栽レベルは日本とほとんど変わらず、小品も充実している。ただ、日本なら庭木にするほどの大型の木も鉢に入っているので驚いた。オランダは緯度が高いため、冬は温度確保が必要でハウス栽培が中心となる。盆栽の成長は日本より遅く、その分味わい深いものができるのかも」と話している。
(ライター・羽野茂雄)
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