盆栽主義 鉢の中の小宇宙・盆栽の魅力に迫る地元四国新聞の連載記事

苔玉を楽しむ 若い感性で新たな表現

2010年4月11日

 重厚で年季が重視される盆栽と違って、気軽に楽しめる苔玉(こけだま)は、このところ若い女性を中心に人気が上昇している。花澤明春園(高松市鬼無町)の花澤美智子さん(27)は、若い感性を生かした斬新で楽しい苔玉作りを提案している。

数字で遊ぼう

 花澤さんは、今年2月に高松市内で行われたフラワーフェスティバルに、アラビア数字の0から9までを表現した苔玉を出品して評判を呼んだ。

数字の1から5までを表現した苔玉
数字の1から5までを表現した苔玉

 黒松の若木に針金をかけて苔玉にしているうち、数字やアルファベットにしても楽しいことを発見。さっそく挑戦すると、数字がうまく出来上がった。ハート形もお気に入りだという。

 苔玉はもちろん成長するが、数字やハートの基本形は維持できる。肥料を最小限にして、太らせない、伸ばさないのがコツだ。

 花澤さんは、英語のアルファベットもある程度は完成させている。「WELCOME」なら表現できるという。玄関に飾れば、面白いオーナメントになることだろう。

植え替えは不要

 山野草や盆栽は、苔玉にすると長く楽しめる。管理が簡単で、植え替えや剪定(せんてい)の必要もない。時間がたつにつれて、自然にいい形になる。

 桜など花ものも苔玉で楽しめる。かわいい苔玉のケイオウ桜は、3月初旬に見事な満開の花をつけていた。根さえ切らなければ咲いたままの木でも苔玉にできる。時期も暑い夏と寒い冬を除けば年中楽しめるそうだ。

桜の苔玉を作る花澤美智子さん
桜の苔玉を作る花澤美智子さん=高松市鬼無町、花澤明春園

 花澤明春園には楽しいお客さまもやってくる。香川県のキャラクター「青鬼くん」と、岡山県の「ももっち」が一緒にやってきて、苔玉作りを楽しんだこともある。こうしたお客さまも大歓迎だという。

苔玉作りを楽しむ青鬼くん(左)とももっち
苔玉作りを楽しむ青鬼くん(左)とももっち

 花澤さんは、苔玉作りの講師も務めるほか、苗の持ち込みも受け付けている。
(ライター・羽野茂雄)
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