盆栽主義 鉢の中の小宇宙・盆栽の魅力に迫る地元四国新聞の連載記事

最近のヨーロッパ事情 伝統や考え方まで吸収

2010年3月 5日

 「BONSAI」という言葉が通じるほど、世界でも盆栽人気が高まっている。アジアはもちろん、北米、ヨーロッパでは特に愛好家が多い。ここ10年ほど、毎年のようにヨーロッパを訪れている高松市国分寺町、山松園の山地宏美さんに、最近の盆栽事情を聞いた。


フランスの友人と盆栽談議をする山地さん(左)
フランスの友人と盆栽談議をする山地さん(左)

目を見張る技術の向上

 山地さんは、訪欧のたびに感じることがある。それは、欧州の盆栽技術の向上ぶりだ。20年ほど前は、日本から輸出した品物をそのまま展示販売する程度で、専門誌も日本のまねごとに過ぎなかったという。

 ところが今年9月、ワークショップの講師としてフランスに招かれた際、現地の盆栽展で見た作品には目を見張った。ピレネー山脈で山採りした一位(いちい)、シンパクなどは、日本のものと微妙な違いはあるが、盆栽としての将来性は素晴らしい。水石も展示され、「わび」「さび」の境地に達するものまであるそうだ。

フランスのモリブリエ盆栽展を訪れた山地さん(左端)
フランスのモリブリエ盆栽展を訪れた山地さん(左端)

考え方も日本的

 盆栽人気が世界に拡大したのは、1970年の大阪万博がきっかけだったといわれる。以来40年の歳月がヨーロッパの盆栽技術を飛躍的に向上させた。

 山地さんは「その昔、日本のブドウ農家の人々がフランスボルドー地方から栽培技術を習得して産地を形成したのと逆の状況が起きている」と話す。さらに「ヨーロッパの人々は、日本の伝統的な形や考え方を吸収したうえで、創作にかける努力を怠らない。柔道が世界に本家を奪われかけたように日本も努力を怠ると...」と警鐘を鳴らす。現地の専門誌に掲載される盆栽は、日本の展示会に出品してもおかしくないレベルだ。

 山地さんが欧州へ輸出する五葉松も、日本と同じコンパクトな葉状のものが主流となっている。コケ順もしかり。強力なライバルの登場である。
 (ライター・羽野茂雄)

栗林公園も紹介されたフランスの専門誌。誌名は「Bonsai」
栗林公園も紹介されたフランスの専門誌。誌名は「Bonsai」

コメント(3)

和田 泰延2012年1月30日 20:13

今日のNHK を見ました。
そこで大変疑問を感じました。盆栽とは樹木を剪定という技術で鍛えに鍛えて
素晴らしい芸術性を備えた木々に育てることではありませんか。
それが幹の皮を剥ぐとは何事ですか、鍛えるのと虐待するとでは根本的違いがあのます。盆栽家は樹木を鍛えても、決して虐待することはないはずです。

鈴木良寛2012年3月 1日 09:51

皮を剥ぐ。盆栽は、省略を究極的に追及したものです。いらない枝が必ずあります。これは、省略=剪定されます。皮を剥ぐのは基本的にそういった部分です。剪定が樹に与える影響は、新陳代謝を活発にします。決して虐待にはなりません。

名無しさん2017年6月 9日 18:51

盆栽をしよう

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