盆栽主義 鉢の中の小宇宙・盆栽の魅力に迫る地元四国新聞の連載記事

正月の寄せ植え 松竹梅に「赤」を添える

2009年12月27日

 正月を愛でる盆栽は松竹梅の寄せ植えが定番になっている。常緑の松の緑と赤い葉や実が、玄関や床の間でたちまち日本の正月を演出してくれる。香川県高松市国分寺町、はるちゃん盆栽の岡田利幸、治美夫妻に正月に飾る寄せ植えの基本を教えてもらった。

小さい庭を造る感覚

 松竹梅は日本を代表するめでたい木である。中でも松は樹格が高く、空気を清め邪気を払う木として尊重されている。梅は紅梅や白梅、時には矮小(わいしょう)ボケで四季咲きのチョウジュバイが使われる。竹は普通のものでもよいが、斑(ふ)入りがめでたく感じられる。

 この基本の3種に彩を添えるのは、ナンテンやヤブコウジの赤い葉や実だ。ナンテンは「難を転じる」とも言われる。赤や黒の岩を配した間に葉ボタンやフクジュソウを植え、コケをつけて白砂を敷き、鶴亀や橋の置物を飾れば完成だ。毎年正月の寄せ植えを造っている治美さんは「寄せ植えは構図を決めて、小さいお庭を造る感覚で仕上げるとうまくいきますよ」と話している。

五葉松を主木にした正月の寄せ植え
五葉松を主木にした正月の寄せ植え

世界に一つだけ

 利幸さんのサラリーマン時代の同僚で多度津町の三好正博さん(60)は、利幸さんに師事して盆栽を育てている。今回は夫妻の指導でオリジナルの寄せ植え造りに挑戦した。


三好さん(中央)に寄せ植え造りを指導する岡田夫妻
三好さん(中央)に寄せ植え造りを指導する岡田夫妻=高松市国分寺町、はるちゃん盆栽

 メーンの松は三好さんの希望で国分寺特産の錦松を選んだ。そして竹、梅、ナンテンなどを、楕円(だえん)の薄い鉢に植えていった。

 夫妻は、「大きい松と梅の位置が大切。あまり素材を入れ過ぎるとスッキリしないので要注意。バランスを考えて植えつけるとよい」とアドバイスした。

 寄せ植えは、正月が終わっても水やりさえ怠らなければ枯れない。葉ボタンや福寿草などを入れ替えると、翌年も使えるという耳よりな話も聞いた。
 (ライター・羽野茂雄)

コメント(1)

三好 一外2014年4月11日 20:19

いつも父がお世話になっています。
香川の実家に帰るたびに、庭に盆栽の鉢がふえていることは知っていましたが本格的に師匠について盆栽作りをしていたとは驚きです。
若いころから仕事オンリ-で趣味というたぐいのものとは縁のない人だと思っていましたが、定年後色々なことにチャレンジしている姿は自分の父親ながら尊敬しています。色々とご迷惑をかけることもあると思いますが今度とも宜しくお願いします。

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