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盆栽、水やり10日に1回 ひのうえ松楽園(高松)開発

2016年12月 3日

 盆栽園のひのうえ松楽園(高松市)は、根に特殊な加工を施すことで水やりが10日に一度ですむ盆栽「Jubon(ジュボン)」を開発した。香川漆器の技法を生かした鉢などと組み合わせて手軽でおしゃれな盆栽として販売し、これまで盆栽に親しみのなかった若者らに新たな市場を開拓する。

ひのうえ松楽園が開発した手入れが簡単な盆栽
ひのうえ松楽園が開発した手入れが簡単な盆栽
 同社は明治時代創業の盆栽園。愛好家の減少などで国内での需要が低迷し、ここ10年ほど休業していたが、Jubonを開発し、今年4月に株式会社化した。

 Jubonは、机の上など室内でも手軽に楽しめるサイズの盆栽。水やりは木の種類にかかわらず10日に一度、50ミリリットル程度の量ですむため、これまで盆栽に親しみがなく、専門的な知識のない人でも簡単に楽しめる。また、店舗での管理が楽で、園芸店だけでなく百貨店や雑貨店などへの販路拡大も見込めるという。

 根の成長を予測し、盆栽の細い根が植木鉢の中の土を囲むように根切りをすることで、鉢の中での保水力を向上させる仕組み。根切りは盆栽園の職人としての技術を生かし、土は樹種によってブレンドを変えたオリジナルのものを使用。植物生態学を専門とする大学教授らと連携し、特許も申請している。

 また、植木鉢にもこだわった。コーヒーカップ型の美濃焼の鉢のほか、陶器に漆の細工を施した鉢などを開発。植木鉢の底の穴は木の根の張り方によって一つ一つ手で空けている。

 価格は雑木で980円から。松盆栽は3980円から。

 事業を統括する同社の樋上勝敏さんは「盆栽は難しいというイメージを一変させたい」としている。