盆栽入門 基礎知識や普段の手入れ、鑑賞のツボ… 盆栽の「いろは」をプロが解説します。

五葉松の針金かけ 教室でプロの技身近に

2010年2月 7日

 国分寺盆栽作風展(JA香川県国分寺盆栽センター秋まつり)が昨年9月19、20日の2日間、高松市国分寺町の同センターで行われ、大型連休とあって大勢の盆栽ファンが詰めかけた。体験教室も人気で、五葉松の針金かけを見学した。

盆栽市では格安

 針金かけの良しあしが盆栽の仕上がり具合を大きく左右するといわれる。プロでも花形の部類に属する高度な技だ。この作業を気軽に体験できるのが、盆栽市などでの体験。黒松に接いで約10年、樹高40センチほどの化粧鉢に植わった五葉松が、受講料も含めて2000円。産地ならではの格安料金で楽しめる。

 広島県呉市の福元忠久・ひろ子さん夫妻は、毎年香川県の盆栽市を訪れている。お目当ては、広島では珍しい盆栽教室。プロが丁寧に教えてくれ、1時間ほどで見違えるような姿形に仕上がる。ひろ子さんは「枝を切るのも、葉をすかすのも、針金かけも、思い切りが大切なことがわかりました」とプロの技に感動した様子だった。

枝の太さによって針金の太さも変える
枝の太さによって針金の太さも変える

基本は自然の形に

 福元さんを教えたのは、香川県高松市国分寺町の慶松園の吉原雅韶さん。吉原さんによると、針金かけは(1)1の枝、2の枝と頭を決める(2)全体のイメージを考え、針金でそれに近づける(3)社寺や野山にある自然の松の姿を思い浮かべてみる―などが大切なポイントだという。

 さらに、盆栽を大樹に見立てて、下から見上げるバランスを考えるとよいとのこと。つまり、1の枝、2の枝、3の枝が重なっていないかなど、枝順にも留意すべきである。

こんなに変わるプロの技
針金をかける前の五葉松(左)こんなに変わるプロの技

 針金かけは休眠期の秋から春にかけてが適期。ただし、どうしても樹木に無理がかかる作業で、弱った木や植え替えたばかりの木には行わないのが原則だ。
 (ライター・羽野茂雄)

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