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肥料の与え方 控えめに施すのがコツ

2009年12月13日

 植物は肥料を与えなくても枯れることはない。花が咲き、実も付ける。より美しい花を咲かせ、多くの実を付けたい場合は肥料が役立つ。肥料の正しい与え方を、香川県高松市鬼無町の花澤明春園の花澤登人さん(52)に聞いた。


赤松の盆栽に置肥をする花澤さん
赤松の盆栽に置肥をする花澤さん

N、P、Kを重点的に

 植物の成長に不足がちな成分はチッソ(N)、リン酸(P)、カリ(K)の3要素である。チッソは葉や根の成長を助け、リン酸は花、実、タネなどを形成し、カリは根や茎を強くする働きを持っている。土の中にはこの3要素があまり含まれていないため、肥料として補給する必要がある。

 このほか、根の成長を助けるカリウム(Ca)、葉緑素の一部になるマグネシウム(Mg)なども望ましい肥料だ。

 植物にとって肥料は小鳥のエサのように絶対欠かせないものではない。植物は水と光、空気中の炭酸ガス、土中の養分などを吸収し、成長に最低限必要なものは自分で調達している。あくまでも控えめに与えるのが効果的である。

施肥のタイミング

 チッソ、リン酸、カリの3要素は、それぞれの効能によって施す適期がある。芽出しのころはチッソ、リン酸、カリを等量に、花や実を充実させたい場合はリン酸やカリを多めに、葉を観賞する植物はチッソ分を多く与えるとよい。

 肥料には油粕のような有機肥料と速効性の高い無機肥料がある。玉肥は効果が1カ月以上も持続し、盆栽の置肥とする場合が多い。液肥は速効性があり、草ものや花ものに向いている。使用量を間違わないことが肝要だ。

コケ玉には液肥が有効
コケ玉には液肥が有効

 施肥の時期は、活動期に入る春と、休眠の準備を始める秋がよい。植え替え直後、開花・結実期、そして真夏と休眠中の冬は施肥を控える。施肥量は、少しずつ、回数を多くするのが基本だ。
(ライター・羽野茂雄)

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